令和4年度長崎大学FD実施報告書
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の図書館のポテンシャルを理解する。)」で91%と,いずれも90%前後の受講者が「あてはまる,もしくはややあてはまる」と回答しており,受講者から十分な評価が得られたと言ってよいと考える. 一般に,教員は図書館を研究のため(本やジャーナルを閲覧,収集するため)に利用することはあっても,教育の面では,あくまで図書館は学習支援の場(学生が授業外の時間に自習や課題に取り組む場)として捉えている傾向があり,そうした認識を持つ教員たちに「図書館を活用した教育実践の意義」について理解してもらえたことは良かった.受講者のコメントや感想を見てみると,実践例に加えて,実践を設計する上での理論的な枠組みや,受講した学生の声,そして教員の役割を解説したことで,受講者に自身の実践の省察を促すことができたと考える. 受講者に課した「課題」の中で,図書館を活用した自身の教育実践を構想してもらったが,多くの教員が,授業やゼミで図書館を利用した実践を一定程度具体的に書いていた.さらに,令和新時代の図書館の役割や教員/学生の利用法について具体的に考える機会を与えることができたことも分かった. 各教員の専門分野に依るところもあるだろうが,図書館の施設やリソースを活用して,今後,大学教育の現場で新たなアクティブ・ラーニング型の教育実践が更に創造されていくことを願いたい. 最後に,本FDの事例紹介でご協力いただいた南森茂太経済学部分館長に感謝申し上げる. 11.実施代表者の連絡先 部 局:大学教育イノベーションセンター 職 名:准教授e-mail:tatsuji@nagasaki-u.ac.jp12.申請者の連絡先 部 局:大学教育イノベーションセンター事務室 職 名:教育支援課総務班(教育改善)主任 氏 名:森田 美沙絵 e-mail:fdreport@ml.nagasaki-u.ac.jp(文責:大学教育イノベーションセンター 辻 高明) 氏 名:辻 高明 内 線:2455 内 線:2088

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