② 他大学におけるポートフォリオシステム、ディプロマサプリメントの活用状況を知る。 この研修は、高等教育政策(教学マネジメント、ディプロマサプリメント)に関する基本的事項の理解を深めることを目的とし、前回の山形大学の事例に続き、理系(東京都市大学)・文系(東京外国語大学)の対応例から考えることとした。両大学ともに、学修成果の可視化・卒業時の質保証の観点で進んだ大学として雑誌に紹介されており、学内だけの議論だけではなく、他の機関からの意見等も参考にしたいとのことで、快く研修を引き受けて頂いた。 研修では、到達目標である、「他大学の事例を知り、本学での適用について考えることができる」においても約9割の回答があり、時間的に少々短かった点はあるが、それぞれ特色ある取組でもあり、さらに、文系・理系の立場から考えることができ貴重であったと考える。 ③ ルーブリックについて理解する。 ルーブリックは、学生の学習到達状況を評価するための評価基準となるが、レポート課題の評価のみと考えがちである。2年前に科目ルーブリックに関するFD研修を行い、その際は「卒業研究」のルーブリック表の作成を行うなどに役立てていただいた。今回の研修の課題は、ひとつの授業だけではなく、学修ポートフォリオの中でも学生の自己点検(DP達成度評価)で利用されていること、部局の教育プログラムの検証等にも活用できることなども内容に加えた。ただし、オンデマンド型研修の成果としては個人提出となるため、それぞれの授業科目におけるDP割り当てなどの確認を行うため、科目ルーブリックの提出とした。現在、ディプロマサプリメントに関して検討を行っているが、科目ルーブリックの作成は、DP達成度計算時のアセスメント科目設定にも関係していく。 研修は機械音声によるものであったが読み上げ速度に注意することすること、省庁関係の図面をそのまま用いたが、文字が多いため画像の大きさに注意することなど改善が必要である。この研修の内容は、非常に重要であるため前述の注意点を改善したコンテンツを作成していく予定である。 ④~⑦LMSの効果的活用を考える。 これらの研修はハンズオン形式で実施した。内容は、ハイフレックス型、ミックス型の授業展開を想定し、対面授業・オンライン授業で利用可能なツールの紹介と実践事例、さらには、授業実施の際の授業の組み立てを再考するため、インストラクショナルデザインの観点での授業設計・実施に便利なツールなどの紹介を行った。さらに、LMSの活用として「LACS、MicrosoftTeams等利用に便利な機能やツール」の事例の紹介などを行った。他のオンライン研修では、利用したことがあって
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