令和4年度長崎大学FD実施報告書
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(4)総 括(10(1)(2)(3)を踏まえFD全体の総括を記述する)今回の学生参加型FDについて,「10(1)参加者からの評価(アンケートの集計結果)」への回答から,「今後の授業に活かせる内容であった」が91%,「テーマ内容の設定が適切であった」が94%,「全体として満足している」が91%と,いずれの項目も90%以上の受講者が「あてはまる,もしくはややあてはまる」と回答しており,受講者から十分な評価が得られたと言ってよいと考える. 本学のFDでは,学外者をはじめとする講師(大学教員や企業の人)からの講演が多く行われているが,今回のFDのプレゼンターは本学の学生たちであった.企画者として,協力してくれた「学生による教育改善のための委員会」の委員の学生たちにはとても感謝している. 受講者のコメントや感想を見てみると,「10(2)学生たちがオンライン授業について重要視していること」への回答から,リアルタイムのオンライン授業に関しては「ブレイクアウトルームを用いた学生同士のグループワークが取り入れられていること」や「チャット機能による質問のしやすさ」を,また,オンデマンド方式の授業に関しては「1つの講義が10-15分の動画で幾つかに分けられていること」や「復習などのため繰り返し視聴できること」などを学生が重要視していることを多くの教員が認識したことが示唆された.参加教員たちは,技術的なティップスだけでなく,オンライン授業の運営や場作りに関するコツやヒントを学生たちのプレゼンを通して獲得したことが窺われた. さらに,「10(3)今後,自身のオンライン授業をどのように工夫していきたいか」についてでは,これまでの自身のオンライン授業を振り返った上で,今後の授業で取り入れたいこと,工夫したいことが具体的に書かれており,多くの教員に省察だけでなく,今後の自身の行動に繋げていこうとする姿勢が見られた. 本FDでは,上記の質問項目への教員の回答の中で,学生の考えや意見を直に聴けて良かったという声が見られた.また,FDの実施自体もオンライン方式としたこともあり,受講者数もかなりの数に及んだ.企画者として,学生参加のFD,特にオンライン方式の学生参加型FDを今後も展開していくことへの手ごたえが得られたと思っている.最後に,「学生による教育改善のための委員会」の委員の学生たちの貢献に改めて御礼を申し上げたい.ありがとう. (文責:大学教育イノベーションセンター 辻 高明)

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