【平成30年度】FD実施報告書
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・講義の改善の仕方などの具体例が聞きたい. ・コーチングと教育 ・興味喚起や動機づけの方法. (2) 総 括 ラーニングを全学的に浸透させるためにはアクティブラーニングの適切な理解が必要であるということから開催された。 まず、成瀬准教授から「長崎大学でのアクティブラーニングの現状」というタイトルで報告がなされた。その中で、本学ではアクティブラーニングを「授業を活性化させるための授業手法」とし、本年度からシラバスに記載しているが、その授業手法の分布を見ると学部ごとに傾向があることが確認された。また、その分布の違いは、学問分野にともなう授業観、教育観の違いを反映しているのではないかと指摘された。 次に京都大学の石井英真准教授から「アクティブラーニングをどう捉えるか」というタイトルで報告がなされた。学生が主体的に学ぶかどうかは、<知識(あるいは正解)を教員がもっており、その知識を学生に伝える>タイプの授業ではなく、<授業で扱う知識について教員と学生がともに検討し合う>タイプの授業であることが指摘された。表面上アクティブな活動が取り入れられていても前者のような授業設計の場合は学生の主体的学びは生まれず、また、表面的は前者のような講義型の授業でも、学生の主体的な学びが生じている授業は後者のような構造になっているということであった。 質疑応答も活発に行なわれ、後者のタイプの授業にするための具体的な工夫についても様々な角度から議論がなされた。また、全体的な満足度も非常に高いことから当初の目的を十分達成したFDであった。 11.実施代表者の連絡先 教務委員会委員長 塚元 和弘 e-mail:ktsuka@nagasaki-u.ac.jp 電 話:内線2003 12.申請者の連絡先 学生支援部教育支援課教養教育班 主査 寺川 美穂 e-mail:fd@ml.nagasaki-u.ac.jp 電 話:内線2077 5 (文責:成瀬尚志) 本FDは、長崎大学でのアクティブラーニングの現状を踏まえ、アクティブ

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