【平成29年度】FD実施報告書
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1回目も2回目もFD後半には、今年度実施した「カケハシプロジェクト」(東ティモールへの学生派遣)とプレゼンテーションコンテストのスライドショーを見ていただいた。 その後小笠原教授により、ここ数年のTOEIC IPテストの各学部別平均点の推移(以前より上昇)についての説明があり、本テストの点数を評価に組み入れた効果と3-stepとPower wordsの学習効果との関連について説明があった。さらに、来年度のE-learning教材の一部変更について説明があった。 どちらのFDにおいても内容が非常に有益であり、ためになったという感想が多く寄せられた。その理由としては大学英語教育が直面している課題(指導法、大学入試改革等)について示唆を得ることができたためだと考えられる。 第1回目ではSCASの講師3名による実際の指導方法についての説明があった。まずKerry Pusey先生によるMicro-Presentations(短いプレゼン)を行うために必要なスキル、基本的な構造と指導方法やfeedbackについての説明があった。次にJesse Conway 先生より、学生のwritingの添削を行う際に便利なソフトについての説明があった。それを使用すると、学生は自分の都合のよい時間を選んで録音された指導を受けることができるため、教師と学生共に利益のある指導方法である。最後にDavid Cupchack先生によるspeaking指導についての説明では、教師が英語で物語を話し、学生がそれをモデルにして再生する(英語で話す)という指導法が紹介された。楽しく、6 (2) 総 括(10(1)を踏まえFD全体の総括を記述する) 平成30年度の英語科目FDは2回実施したが、2月27日、3月2日と隣接した時期に開催したため、2回とも海外出張などのために都合のつかなかった先生方が、非常勤講師6名、常勤講師4名だった。来年度のFDは1回目と2回目の日程を離した方が、参加しやすくなるかもしれない。 且つ効果的な方法であった。どの指導法も実行し易く、且つ効果的な指導法であり、参加者の関心が高かったため質疑応答も活発に行われ、又、参加者の満足度も高かった。 第2回目は上智大学言語教育研究センター長であり、中教審外国語ワーキンググロープ主査として日本の英語教育改革に詳しい吉田研作先生により「大学入試改革と先にある大学の英語教育の在り方を考える」というタイトルにてご講演いただいた。 講演では、小学校、中学校、高等学校における外国語科目の新指導要領の変更点とそれに関連して改革される大学入試について説明があり、今後の大学における英語教育のあり方についての説明があった。4技能を評価するよう努める、という大きな改革にあたって、上智大学における取組を具体的に説明いただき大変有益な講演であった。大学の教育のみに注意を払うのではなく、長期的で広い観点から英語教育をみつめ、あるべき方向性を示された講演であったため、多くの参加者の満足度が高かったことがアンケート調査でも示された。 (文責:古村由美子)

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