【平成28年度】FD実施報告書
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3人の発表の後、川越先生の司会で、フロアーとの質疑応答が行われました。特に「初年次セミナー」におけるグループの人数の問題や教員の成績評価の難しさなど、講師の先生(2)総 括(10(1)を踏まえFD全体の総括を記述する)11.実施代表者の連絡先 教務委員会委員長 星野 由雅 e-mail:hoshino@nagasaki-u.ac.jp電 話:内線200312.申請者の連絡先 学生支援部教育支援課教養教育班 主査 寺川 美穂 e-mail:fd@ml.nagasaki-u.ac.jp本シンポジウムは、平成28年度より、従来の「教養ゼミナール」に代わる形でスタートした「初年次セミナー」に関して、事例報告を中心に、平成28年度に担当された先生3名を講師に迎えて行われました。最初に環境科学部・水産・環境科学総合研究科の河本和明先生より、少人数で行わる「初年次セミナー」の雰囲気作りのこつを、経験に基づき具体的にお話されました。また、テーマの設定を学生に任せた場合、かなり多様なテーマが提示されますが、その際の指導方法にも言及されました。教員本人の専門から離れたテーマを学生が選んだ場合、教員はどのような指導ができるか、有益な実践報告をいただきました。次に、水産学部・水産・環境科学総合研究科の近藤能子先生より、水産学部の学生を対象とした初年次セミナーの事例報告が行われました。近藤先生は、初年次セミナーを4月5月のファーストクォーターで実施した場合の、週2回の授業の展開の方法を報告していただきました。週2回開講を利用してうまくいった点をまとめていただきました。また、同時にうまくいかなかった点も指摘していただき、今後クォーターで担当する先生に、有益な情報を与えていただきました。 最後の講師は、大学院医歯薬学総合研究科の山田耕史先生でした。山田先生は、医学科、保健学科,歯学科、薬学科、薬科学科混成グループによる「初年次セミナー」のすすめかたの報告をされ、多種連携学習の具体例を提示していただきました。多種ではあるが、医療にたずさわるという共通項をうまく利用したテーマ設定の方法を報告していただくとともに、発表会の指導や学生の評価の方法など、これから「初年次セミナー」を担当する先生に、役に立つ情報をいただきました。との意見交換が行われました。参加者の人数は、18名と多くはありませんでしたが、質疑応答や講師の報告を聞く姿などから判断して、出席者の「初年次セミナー」に対する熱意が感じられるFDでした。参加者からの評価として、満足度はほぼ100%に近く、参加者全員が満足していることも確認できました。 (文責 小笠原真司 言語教育研究センター・教授)電 話:内線2077

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