本FDでは,始めに片峰学長にご挨拶いただき,大学入試の大学教育における位置づけ及び社会との関わり,さらに最近の大学入試改革の動向について人材育成の観点からお話しいただいた。次に,本FDの趣旨説明を私(副学長(入試担当))から行い,入学者選抜には多面的・総合的な評価が求められており,今後益々面接の重要性が増すこと,その精度を上げることで求める学生像(アドミッション・ポリシー)に沿った入学者を選抜できることを述べた。また,思考力・判断力・表現力を問う問題については,教員の共通の認識の下で導入を図りたい趣旨で本FDを企画したことを述べた。 趣旨説明に続いて,株式会社リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所 主任研究員の今城志保先生より,「入試における好ましい面接の行い方」について講演をいただくとともに,後半にはロールプレイを取り入れ好ましい面接について解説いただいた。参加者からのアンケート結果にもあるように,受講者は面接に関して理解を深めるとと共にロールプレイにより好ましい面接の行い方をある程度習得したことが窺える。一方,合格した学生の入学後の評価方法とその分析結果を面接試験にどうフィードバックすればよいのか,その点を詳しく知りたかった受講者もいた。今後は,面接試験の行い方がどの程度求める学生像にマッチした入学者選抜に寄与したかを具体的データと共に示すことで,より効果的なFDが図られるものと考える。 ●入試・作題に対する要望 ・負担軽減 ・批判的思考等を求めた試験の評価方法について ・高校の先生も作題委員・点検委員に入れてみては ・国内外の良問を紹介してほしい ・他大学の論理的思考力を問う問題の事例があれば教えてほしい ●感想 ・面接について方法論を考えるのは新鮮だった。面接は公平さを保つのが難しいと感じていたが、少し解決出来る方向になるかと思った。 ・面接のロールプレイ、実際にやってみると参考になった。 ・思考力・判断力・表現力を問う入試も枠組みを整理した説明を聞いて、位置づけや目指すところが理解できた。 ・学内の事例では、解答例と採点基準、受験生の実態を示してほしかった。 ・合格した学生が当初の見込み通りであったかをどう評価すればよいのか分析方法のあり方と、その面接試験へのフィードバックの具体的なあり方をもう少し詳しく知りたい。 ・分かりやすく整理することができた。 ・入試の今後の動向が分かって有意義だった。 (2) 総 括(10(1)を踏まえFD全体の総括を記述する) 3
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