5 ・ 2.5時間続けて行うのは集中力持続の面では、大丈夫ですが、他の業務と調整しながら時間を作らないといけませんので1.5時間位が妥当かと思います。 ● 今後、FD・SDのテーマや実施方法などに関して何かご希望がありましたら、ご記入下さい。 ・ 勤務時間、労働環境に関する話題。 ・ 最近の学生の日本語コミュニケーション能力の低下が懸念されているところであるが、「伝える」ための日本語をどのように学生に指導すればいいか知りたい。 ・ すでに運営を担っている教授の先生方もいるので(委員長など)、1~2年程度の新任の教授と内容を変えるか、対象を絞るかしたらいいように思う。 ・ 教務、学生支援、就業力強化、英語力強化、障害者支援など弊大学のかかえる課題について、学外講師をお呼びして他大学の取組みについても紹介してはどうかと思います。 ・ 研究費関係 ・ 特にありません。ありがとうございました。 (2) 総 括 本FDでは、まず学長によって、本学を取り巻く社会情勢との関連のなかで本学の課題や展望が示された後、教育、研究、財務、人事・認証評価にかかわる課題について、各担当理事による説明がなされた。 参加者のアンケート結果をみると、「満足」、「有益」、「理解が深まった」がいずれも9割強を占めるなど、有意義なFDだったと言える。その一方で、アンケート結果からあえて課題を挙げるとすれば、「時間配分」に関することだろうか。例えば、ディスカッションの時間がもう少し確保されてもよかったのかもしれない。 参加者の自由記述回答からみてみると、本FDの開催時期や受講対象者の範囲などについて再考を求めるものが見られた。一方、講演内容に関してだが、教育面では、新規科目の増加に伴う時間割の複雑化とその改変の必要性や、英語教育、障がい者支援など本学が抱える課題について他大学から講師を招聘しての講演会開催、あるいは海外インターンシップを通じた学部教育国際化、学生の日本語コミュニケーション能力向上に向けた指導の必要性などが指摘されている。また、人事・認証評価面では、任期制における教育への評価の低さが教育への積極的な取り組みを阻害しているといった見解や、大学評価が卒業生の能力に依存する一方で入学者の質をいかに確保していくかといった課題が指摘されたり、裁量制の早期実現に向けた要望などがなされたりしている。 総じていえば、各部局で抱えている課題にはそれぞれ特徴があり、これと同時に、各部局の有する可能性や資源には個性があるので、本学が課題を解決し展望を切り開いていくためには、やはり、現場と当局との意思疎通が不可欠であることを改めて感じた。
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