【平成26年度】FD実施報告書
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4 (文責:真鍋 義孝) 概念から始まり、具体例(テーマの設定・LACS・班分け法・宿題・ゲームなど)や失敗談などについて様々な報告が行われ、活発な議論が行われた。 後半に行われた総合討論では、まず「アクティブラーニングにおいて困ったこと」というテーマを提起し、グループ分けの方法に関する問題点に焦点を絞って議論が行われた。次の「アクティブラーニングやモジュール科目を今後どのように進めていくべきか」というテーマでは、学生の意識改革について大学全体で取り組みを行う必要性や、モジュールに対する理解を促進するためのハンドブックの必要性について議論が行われた。 アンケート結果によると、「全体として満足している」および「全体として有益であった」の設問に対し、「あてはまる」と「ややあてはまる」をあわせると、すべての受講者が満足し、有益であったと感じていたことが確認された。さらに、「授業改善のヒントが得られた」の設問については「あてはまる」と「ややあてはまる」が90%以上を占め、本FDの報告内容が受講者にとって意義深いものであったことが窺える。また、「会場の設備、雰囲気は適切であった」の設問では「あてはまる」と「ややあてはまる」が90%以上を占めて肯定的評価であるが、「運営はスムーズであった」および「時間配分は適切であった」の設問では「どちらともいえない」と「ややあてはまらない」をあわせて20-30%程度の肯定的ではない意見が見られた。今回のFDでは、運営面に改善の余地があるものの、報告や議論の内容の有益性については受講者の満足度は十分であったものと推測される。自由記述欄には今後の授業改善に対して積極的な意見が多く見られた。特に、他の大学で行われている授業の工夫についての事例紹介をするFDの必要性を感じた。 本FDによって、アクティブラーニングは教員ごとに様々な解釈の仕方があり、テーマや受講生などの多様性によって方法論にも多様性が存在することが理解できた。また、このような事例報告会に参加することにより、アクティブラーニングの独自の解釈や方法論をさらに進化させていくことが必要であろうと思われる。 11.実施代表者の連絡先 教務委員会委員長 松坂 誠應 e-mail:nobuou@nagasaki-u.ac.jp 電 話:内線2003 12.申請者の連絡先 学生支援部教育支援課教養教育班 主査 入口 忠義 e-mail:fd@ml.nagasaki-u.ac.jp 電 話:内線2077

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