【総 括】 事例報告では、アクティブ・ラーニングを中心に工夫を凝らした事例が紹介された。クリティカル・リーディングを試行した事例も1例報告された。授業に取りあげたテーマもバラエティに富んだものであり、また、質問に対する答えやディスカッションによる発言を引き出すための工夫が紹介された。受講生数人ごとに班を作る、問題を提示して受講者に順に当てる、さらに当てる順番を暗示して発言する覚悟を決めさせるなどのアイデアが紹介され、その成果も詳しく報告された。民族の習慣を授業の題材とするなど、テーマそのものが興味をそそる授業では、比較的多くの発言が引き出せたようである。 会場からは、報告者に対して、受講生に答えさせる方法についての質問が多かった。ただ、今回の各報告からは、受講者の発言を引き出す決定的な方法はなかなか見いだせないということも示唆され、この点は今後の課題として残された。 5 (文責 大内 和直)
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