【平成24年度】FD実施報告書
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・ 共感できることが多かった。担当授業に反映させたい。 ・ アクティブラーニングでは教員もアクティブであることが求められると思う。(予習・復習のチェック、小テスト・レポートの採点など)現実には特定の科目のみに時間をさけるわけではないので、その落とし所が難しいと感じた。 ・ 村上先生の工夫や努力が大変参考になった。 ○内容面・運営面のいずれでも、何か改善を要する点にお気づきでしたら、ご記入下さい。 ・ 前回も感じたのですが、机の配置が前すぎます。 ○今後、FD・SDのテーマや実践方法などに関して何かご希望がありましたら、ご記入下さい。 ・ 体験型授業づくりの学習会があれば受けたいと思います。 【総 括】 2件のアクティブラーニング(AL)事例報告をもとに、それぞれの事例に基づいて質疑応答が行われた。村上准教授の実践例では、受講者数が多い場合には考えることを促すための計算課題や小テストの導入が、受講者数が少ない場合にはレディネスに応じたPBLの導入が紹介された。また、AL実施上の問題点として、恥ずかしがる・やらない学生への対応として教員の発問の重要性が指摘された。さらにICT活用や講義内容の身近なものへの利用例の紹介が、実感できる講義に繋がるとの説明があり、今後、新たに導入されたクリッカーの利用も含め、次回が期待できる内容であった。また、山地准教授の実践例では、モジュール科目における参加型のAL導入例が紹介され、身体接触を伴う体験的な構成的エンカウンターの問題点として、評価方法や授業時間の確保や参加者の特徴にどのように対応するかなどがあげられた。 受講者のアンケート結果を見てみると、全体満足度、有益度、運営面では、全員の受講者が満足していたことが確認された。業務への意欲増進も同様であったが、時間配分や会場の設備、雰囲気は、2割程度の参加者が、「どちらともいない」、「ややあてはまらない」と否定的な意見を持っており、運営面で改善の余地があることが分かる。 本FD に関する自由記述からは参考になった意見が多かったが、ALを実施する上での教員自身のアクティブ度を高める工夫や体験型授業づくりの学習会の開催希望があり、ALと一般的な講義スタイルの組み合わせ方や授業構成のポイントといった内容の研修の必要性を感じた。

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