2018合同シンポジウム原稿_0902
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1. はじめに 本学は平成24年度に教養教育カリキュラムを一新し、人文社会科学・人間科学・自然科学の各分野から個別科目を選択履修する形式に換えて、現代的テーマの科目群を選択履修する「モジュール方式」に変更した。モジュール方式では特定のテーマを共有する8科目から9科目を提供し、各テーマの責任部局の担当教員団によって学生の汎用的技能の飛躍的向上を図り、さらに学びのテーマと達成目標(能力と態度)を共有する「学びの共同体」を形成する点にある。そこは、教員・学生間、教員間そして学生間が触発し合い高め合うことのできる場であり、新しい学び=アクティ 図-1 APの位置づけ 長崎大学における授業改善への取り組みと学修成果の可視化について 長崎大学・大学教育イノベーションセンター ブ・ラーニングを導入し開発、進化させる絶好の環境を提供している。 大学教育の入口(入学)から出口(卒業)までの質保証の伴った総合的な大学教育改革において、現在取り組んでいるAP事業は、学長直轄の推進体制のもと、従来の「広いが浅い」教養教育から、「学士力という付加価値を実感させる」教育への大胆な変革を意図して、モジュール化した新しい教養教育を中心に、(Ⅰ)効果的・効率的アクティブ・ラーニングの開発・進化・普及と、(Ⅱ)学修成果の可視化に基づく教学マネジメントの推進を実現し、学士教育改革の原動力として位置づけられる。本学の大学教育改革におけるAPの位置づけを示した図を以下に示す。 若菜 啓孝(発表者)

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